結婚祝いの贈り物に関するマナーとしては、まずは一般的には、結婚祝いに贈るにはふさわしくない、縁起が悪いとされている贈り物を知っておくことが求められます。縁起云々と言うと、最近では気にされていない方も多いかもしれません。しかしやはりお祝いごとだからこそ、昔から言われている縁起は重んじる必要がありますし、相手を不快にさせてしまうかもしれないような要素はできるだけ排除しておく必要があります。ただし相手からリクエストがあった場合は、それを受け入れることが重視されます。
ではどのような品がこれに該当するかと言うと、縁を切ることがイメージされる刃物類、割れる、壊れるがイメージされる割れ物、死や苦労を連想させ、更に欠けることも多い櫛、同様に4、9、そして割り切れる6の数字が入った現金などがその一例としては挙げられます。また弔事の席で利用されることが多い日本茶やハンカチ、特に白いそれも避けるべきだとされています。それから贈り物の金額についても、ある程度のマナーが存在しています。結婚祝いに際しては、ご祝儀と同程度のものを贈るのがベストだとされています。
その上で、目上の人や身内であれば格調を重んじたものを、親しい友人などの場合はその人の好みや楽しさを重視したものを選択するのが望ましいです。そして結婚祝いを贈るタイミングについてのマナーですが、これはどんなに遅くても結婚式の1週間前までには渡すことがマナーです。結婚式前は何かと忙しいですし、式の当日に渡すのは、保管や持ち運びに手間をとらせてしまいます。ですから余裕を持って受け取ってもらうことが必要です。
それでももし、諸事情により遅れてしまいそうになる場合は、一言、お詫びの言葉と共に了承をとった上で贈るのが望ましいです。